幼なじみ達の恋心
俺達はようやく渋谷に着いた。





そしてしばらく歩いていると




まゆが横断歩道の少し離れてた所に……。







俺はまゆの姿を見つけ体が固まってしまった。













「斗真~、何つったってんの?」

「早くカラオケ行こうよ…」



「って…えっ!!?あれまゆちゃん!?」









でもまゆちゃん何で男の人に抱きしめられてるんだ…?








「なぁ…あれやっぱりまゆちゃんだよな?」

「斗真………。」








「あぁ……。」










「何でまゆちゃん抱きしめられてんの?!」







「しるかよ!」






俺は怒鳴ってしまった。








「あの人誰なんだ?」


「も……もしかして。」










斗真と陽太は見てしまった。










まゆが達也に抱きしめられているところを。










「あいつ、きっと達也って奴だよ。」









斗真は鋭い顔していつもより



低い声で言った。











「達也ってまゆちゃんの親友って言ってた人?」









「あぁ…。」











「そう言えば今日、会うって言ってたもんね。」









「斗真……ライバル多いね…。」










陽太…お前自分の事は鈍いのに



人の事になると勘が鋭いのな。











あぁ~!!









すげーイライラする。








まゆ…。










何抱きしめられてんだよ。









振り払えよ!!









まゆは隙がありすぎるんだよ。









俺だけに抱きしめられとけよ。
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