幼なじみ達の恋心
あっ!


そうだ!陸兄の事聞かなきゃ!







「ねぇ斗真、陽ちゃん陸兄って今どうしてるの?別の高校?確か陸兄はもう高3だよね!」










斗真と陽ちゃんはなぜか戸惑っている。




「....。」


斗真は何も答えてくれない。







「まゆちゃん、陸兄は同じ高校だよ。」




「そうなんだ☆じゃ会えるね!」





陽ちゃんはまた戸惑っていた。



「同じ高校何だけど実は陸兄は....!」






陽ちゃんが続きを言おうとした時

後ろから女子の黄色い声が聞こえ

後ろを振り向いた。



その時だった!







「まゆ!」


彼はそう叫びながら私にきつく抱きしめてきた。





「!!!!」





周りから黄色い声から悲鳴に変わった。



「えっ!?誰?!」





今、私に何が起きているの?!



「まゆ!俺、陸兄だよ!」




「えっ…ええ~!!陸兄なの?!」




「そうだよ!昨日学校のグランドでまゆに会えるなんて夢みたいだ!けど今、こうしてまゆが俺の傍にいる。」




「昨日の私服の男の子って陸兄だったんだぁ!知らなかった。」




「ビックリでしょ?あっ!まゆ、はい生徒手帳昨日あのまま落として帰ったろ?」




「わぁ~!私、生徒手帳落としてたの!?知らなかった。陸兄ありがとう!」




陸兄は私に生徒手帳を渡し優しい笑顔で微笑んでくれる。



間違いなくこの笑顔は陸兄だ。


昔から変わらない


優しい声



優しい笑顔



そして昔から優しく包んでくれる腕。




昔から整っていたカッコいい陸兄。
今はさらに大人ぽっい顔立ちになってカッコ良くなっていた。





「あっ!陸兄!何で昨日私服だったの?」





「まゆ、今俺は高校行きながら芸能界で俳優のお仕事してるんだ。っで昨日は先週学校に行けなかったから先生がまとめてくれた一週間分授業のノートを取りに行ってたんだ。」





「えっ!ええ~!陸兄、芸能人なの?私、全然知らなかった。」








「売れてきたの最近だから仕方ないよ♪」



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