幼なじみ達の恋心
「斗真!ひどいよ……。」





「悪かった…。」





俺は謝りながらまゆの唇についた少しの血を指で拭き取る。



そして……



「まゆ、今の事は忘れてくれ。」




俺はそう、言い残し家に入っていた。








「斗真おかえりなさい!」


「まゆちゃんとのご飯楽しかった?」







「……。」




俺は母さんの言葉さえ耳に入らなくなっていた。



そして、そのまま自分の部屋に入る。







バタン!





そして俺は部屋に入るなり

壁に思いっきり握り拳を叩きつける。






ドンッ!
< 216 / 317 >

この作品をシェア

pagetop