幼なじみ達の恋心
「ねぇ!君!」
私の肩をトントンと叩いて誰かが言った。
私はその声のする後ろを振り向いた。
「ここのお店に行きたいんだけど教えてくれない?」
20代ぐらいの男性にそう、声を掛けられた。
この人困ってるんだぁ。
行き方教えてあげないと!
「あっ!えっと、そこなら....」
「ごめん。俺、口で教えてもらってもわからないんだぁ。」
「だから一緒に来てもらえない?」
その頃斗真はまゆを待っていた。
まゆ、遅い。
まゆ、何かあったのか?
俺は心配で駅の改札口前のトイレまで
迎えに行った。
その時だった。
まゆが男に絡まれてる。
あいつ、何やってんだよ!
何、ナンパされてんだよ!
俺はイライラしながら
すぐにまゆの元へと走って行った。