幼なじみ達の恋心
「ようやく分かった?」
「うん。」
「じゃ、これから俺と居る時は俺から離れるなよ。」
斗真は私から視線を外す事なく真っすぐ
私を見て言った。
私は斗真から目をそらす事が出来なくなった。
「わ....わかった。」
「分かったならそれで良い。」
「電車来たから乗るぞ。」
そう言って斗真はようやく目を離してくれた。
あっ!そうだ。
さっき助けてくれたお礼言わなきゃ。
「ねぇ、斗真。」
「さっきは助けてくれてありがとうね。」
「!!」
まゆは顔を真っ赤になりながら
そう言ってきた。
まゆ、そんな顔するの反則。
俺期待してしまうだろ。
俺達はその後電車に揺られながら座っていた。
特に会話はなくまゆは眠たそうにしていた。
俺は、それだけでもまゆの側にいれて
俺は幸せだと思った。
その時、まゆのスマホのバイブが鳴った。
それでもまゆは眠たそうになって
気づいていない。