幼なじみ達の恋心
達也の告白…まゆの気持ち
*土曜日*
今日のまゆは一段とドタバタしていた。
「お母さん!」
「服これで大丈夫かな?」
「それで良いんじゃない?」
お母さん…適当に今、言ったでしょう。
「もう!お母さん見もしないで言わないでよ!」
「まゆ、これで何回目?」
「お母さんに聞いてくるの…。」
「何回も言うようにこのワンピースに」
「しときなさいって言ってるじゃない。」
「それなのにまゆは他の服をまだ」
「見せるからでしょう。」
「だってぇ…。」
「本当にこのワンピース似合うかな…。」
そのワンピースは淡いピンク色の綺麗めな
ゆるふわワンピース。
高校1年生の時初めてバイトしたお金で
買ったんだっけ…。
買って1回着てみたものの
似合わないと思ってそれ以来ずっとクロゼットに眠っていた。
買う前に試着すれば良かったなぁって
あの時、後悔したっけ…。
「まゆ、大丈夫よ!」
「お母さんの事信じなさい。」
「じゃ、そのワンピースにする!」
こうして私は、お母さんがススメたワンピースにした。