LOVEPAIN⑤
『ああ。
俺、今日休みで、飯でもどうか、と思ってかけたんだけどね』
「え、そうなんですか?」
それは、行きたい
こんな場所に居るより、ナツキと御飯の方が、
100倍いい!!
『でも、楽しそうだから、
広子は今日はそっちに居なよ。
篤君も居るみたいだし、
なんかあったら助けてくれるでしょ』
アハハ、と他人事だから笑っている
「――はい」
そう頷くしかなくて、
この場から居なくなるのは、
篤に悪いからどうする事も出来ない
『じゃあ、また』
「はい」
そう電話を切ると、
はぁ、と溜め息が出た