LOVEPAIN⑤

「俺ら、もう一軒行くから。
じゃあ」


成瀬は自然と芽衣子さんの肩を抱く


恥ずかしそうに照れている芽衣子さんの姿から、

私は目を逸らした





「あ、はい。
じゃあ、俺らはここで」


そう言って、篤は私の方を見た



やっと、帰れる



四人でマンション迄仲良く歩くような事がなくて、
良かった




「篤君、広子ちゃん、またね」



「はい…」




芽衣子さんのその笑顔に、笑顔を返した


もうこれで解放されると思うからか、

自然と笑えた



これ以上、成瀬と芽衣子さんが二人で居る所を見るのが辛い




< 116 / 641 >

この作品をシェア

pagetop