LOVEPAIN⑤
「俺ら、もう一軒行くから。
じゃあ」
成瀬は自然と芽衣子さんの肩を抱く
恥ずかしそうに照れている芽衣子さんの姿から、
私は目を逸らした
「あ、はい。
じゃあ、俺らはここで」
そう言って、篤は私の方を見た
やっと、帰れる
四人でマンション迄仲良く歩くような事がなくて、
良かった
「篤君、広子ちゃん、またね」
「はい…」
芽衣子さんのその笑顔に、笑顔を返した
もうこれで解放されると思うからか、
自然と笑えた
これ以上、成瀬と芽衣子さんが二人で居る所を見るのが辛い