LOVEPAIN⑤

その日の昼を過ぎた頃に、
ナツキから電話が掛かって来た


私は部屋で一人、
その電話を受ける




『夕べは、どうだったの?』


その声は、少し弾んでいる




「ナツキさん、楽しそうですね?」



きっと、私と成瀬の彼女との修羅場を期待している


あいにく、
ナツキを楽しませてあげられるようなトラブルは、
無かったけど





『そう?

これでも夕べは、
広子の事ずっと心配してたのに』



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