ＬＯＶＥＰＡＩＮ⑤

「俺とお前の関係は、

芽衣子がいようがいまいが何も変わらない」


成瀬の言うように、そう



芽衣子さんが居ても居なくても、
私は成瀬とは付き合えてはいなかった


この先も、それは変わらなかっただろう




「だけど、芽衣子さんが現れて、
成瀬さんの気持ちが私から離れたじゃないですか！

例え付き合えなくても、
私は成瀬さんの唯一の一番で居たかった」




付き合えなくても、

成瀬が私を好きだと思ってくれているだけで、
本当に幸せだったのかもしれない


それは、今だから思う



あの頃は、完全に自分のものになってくれない成瀬が歯痒かった


時には、思われて、
その気持ちから逃げ出したくもなった