LOVEPAIN⑤
「ねぇ、成瀬さん。
芽衣子さんと別れて下さいよ!!
私と付き合えなくても、
また前みたいに……」
口にして、前のようにもう戻れるわけがないと分かっているからか、
涙が溢れて来る
「お前、まだよくそんな事言えるよな?」
成瀬のその目が鋭くなり、
冷たい
「俺がお前に対して、
全く怒ってないとでも思うのかよ?」
その声は、
どこかでそんな私を嘲笑っている
部屋を見渡し、
改めて自分のした事を知る
荒れた部屋――…