LOVEPAIN⑤

とりあえず、
大きな道に出ようと、

住宅街をさ迷う



なんとか住宅街を抜けると公園があって、

その公園を通り過ぎようと思っていたけど、

足が止まった




耳に届く、アコースティックギターの音



そして、心を一瞬でさらうようなその歌声に、

思わず、そちらに目を向けてしまう




その公園のベンチで一人ギターを弾き歌う、

彼の姿



いつか音楽スタジオで会った、
あの涼雅と言う名の彼


成瀬に似ていたからか、
よく覚えている





< 267 / 641 >

この作品をシェア

pagetop