LOVEPAIN⑤


休憩中、

楽屋に使っている寝室で私と成瀬は二人っきりになる




「広子、お前弁当あんま食ってないみたいだけど、
体調悪いのか?」



「はい。少し」



成瀬は支給されていたお弁当を先に食べ終え、

食後に缶コーヒーを外に買いに行っていた



今、戻って来て、テーブルに殆ど残ったままの私のお弁当と、

ベッドで横になっている私を見てそう気付いてくれた




「そっか。

なら、寝てろ」



「成瀬さん、冷たくないです?」




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