LOVEPAIN⑤
「で、でも、私、ご存じのようにAV女優ですよ!
いいんですか?
あ、分かった!
AV女優だから簡単にヤれると思って私を誘ってるんでしょ?」
そうか
この人も、加藤コウのように下心だけで私に近付いている
この人も軽そうだし、
ヤるだけならAV女優でも構わないんだ
「べつに、AV女優だからって、
そんな風に思わねーし」
「本当ですか?」
目の前の涼雅は、
半信半疑な私に向かってニヤリと笑う
「俺はAV女優だろうがなんだろうが、
大抵の女は簡単にヤレるから」
「え?」
それって、俺はモテるからって言いたいのだろうか?
そりゃあ、確かにビジュアルはいいけど……
「ギター持ってる時の俺って、
最強にカッコイイから。
そんな俺に落ちない女って、居んの?」
「え、いや…」
実際、どうなのだろうか……
ただ、この人の歌声に惹かれない人は、
居ないとは思う