LOVEPAIN⑤

「鈴木広子は独り暮らし?」



「え、はい」



矢繋ぎにそう訊かれ、
そう答えたけど





「じゃあ、今日、泊まらせて」



「え?!」



この人は、突然何を言い出すのか?!




「だって、終電逃したし。

だから、鈴木広子が来なかったら終電の時間迫ってたから、
もう帰ろうと思ってたんだよ」




「そうなんですか?
それはごめんなさい」



それは、私のせいだ



私の為に涼雅は終電を逃して迄、
歌を聴かせてくれた



かと言って、泊まらせる事は出来ないけど






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