LOVEPAIN⑤
その後
涼雅と二人、
私のマンション迄の道程を歩く
「まだ?」
道中、何度もその台詞を言われた
「はい」
その度に、そう返すしかなかった
私と違い涼雅はギターケースを持っているから、
少ししんどいのかもしれない
大きな幹線道路沿いを、
標識だけを頼りに歩く
成瀬の車から見ていた景色を思い出しながら
その間、涼雅は自分の事を色々と話してくれた
年齢は私の1つ上で、
O型で趣味は音楽の他にはスロットらしい
涼雅のやっているバンドのメンバーの話も、
沢山してくれた