LOVEPAIN⑤

「次は、鈴木広子の話を聞かせて」


そう話を変えられ、
涼雅はあまり弟の事は深く語りたくないのかな?


と、思った



涼雅は弟に辛く当たられてて、
そんな兄弟のエピソードしかないとか?





「私は…」



何から話そうかと思ったが、
高校の卒業式前日の出来事から話した



それ以前の事は、
もう私には捨てた過去だから




私は涼雅に、
包み隠さず話した



もしこれから本当に一緒に暮らすのならば、

変に取り繕わない方がいい


私がどんな人間なのか、
知っていて貰った方がいい




だから、話したのだけど…



私が成瀬の部屋を滅茶苦茶にして芽衣子さんを傷付けた話には、

流石に涼雅も少し引いていた


でも



「ま、俺に被害があったわけじゃないから、
どーでもいいけど」


そう、軽く笑い飛ばされた


この人のこんな所が、
私は一緒に居てすっごく楽




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