LOVEPAIN⑤




「よく、私の部屋分かりましたよね?」


私は冷凍庫にあったパックのオレンジジュースをコップに注ぐと、

芽衣子さんと自分の分をテーブルの上に置いた



恐る恐る、テーブルを挟み芽衣子さんの前へと腰を下ろした





「ほら、この前会った時、
広子ちゃん2階だって言ってたから」




前にエレベーターの前で会った時



“――私、2階だから階段の方が早いので――”


確かに、そう言った




「もしかして、2階の部屋順番に訪ねたんですか?」


だって、部屋番号迄は伝えていない



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