LOVEPAIN⑤
◇
「よく、私の部屋分かりましたよね?」
私は冷凍庫にあったパックのオレンジジュースをコップに注ぐと、
芽衣子さんと自分の分をテーブルの上に置いた
恐る恐る、テーブルを挟み芽衣子さんの前へと腰を下ろした
「ほら、この前会った時、
広子ちゃん2階だって言ってたから」
前にエレベーターの前で会った時
“――私、2階だから階段の方が早いので――”
確かに、そう言った
「もしかして、2階の部屋順番に訪ねたんですか?」
だって、部屋番号迄は伝えていない