LOVEPAIN⑤

「成瀬さんは、そのうち私の事なんて忘れます」



きっと、芽衣子さんが側に居てくれたら


成瀬は私の事なんて忘れる


考えただけで、
それは悲しいけど




「芽衣子さん。
ごめんなさい。
私はまだ成瀬さんの事が好きなんです。

だから、まだ側に居たい」


AV女優としてでもいいから、

まだ彼の側に居たい




「うん。
好きなんだもんね。
分かるよ」



その彼女に応援されるなんて、

不思議だな、と笑みが漏れた





「だけど。

成瀬さんには、
芽衣子さんと幸せになって欲しいと思いました」



「広子ちゃん?」




成瀬はAV女優の私とは、
どのみち付き合えない



それもあるけど、

私なんかよりも芽衣子さんの方が成瀬に相応しいと思った



本当はもっと前から気付いてたけど、

認めたくなかった





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