LOVEPAIN⑤
「広子ちゃん。
私、広子ちゃん好きだよ」
その言葉に、止まっていた涙が再び溢れる
憎くて仕方なかった相手だけど、
今は大切に思えた
本当は、初めから私はこの人が好きだった
成瀬の彼女になったから、
憎んでいただけ
やっと、その憎しみが消えて行く
ごめんなさい
その後は、泣いてそう何度も謝った
ずっと、胸につっかえていた物が涙と一緒に流れて行くように
芽衣子さんの手の平のその傷が消えない限り、
私は自分の罪を忘れない