LOVEPAIN⑤
「じゃあ、私から送信しますね」
「――おう」
ピンクの携帯電話を、
篤の黒い携帯電話に向ける
赤外線通信で、
番号を送り合おうとした時
エレベーターが開き、
人が2階に降りて来たので、
思わずその手を引っ込めてしまう
「――何やってんの?」
こちらにやって来るのは、
涼雅
その手にはボストンバッグが握られており、
中には沢山の荷物が入っているのだと思わされた
本当に、私の部屋に住む気なんだ……
それよりも、何故、
このタイミングで帰って来るの?!