LOVEPAIN⑤

「お前の知り合いか?」



「いや…。いえ」



篤に知らないと否定をしてしまう



何故か、篤には涼雅の存在を知られたくない



そりゃあ、同じ階でお隣さんだから、
いつかはバレただろうけど



実際、今の状況になる迄、
そんな事を思わなくて……



出会ったばかりの涼雅と付き合い同棲するなんて、

自分のその軽率な行動を少し後悔してしまう





「――あっ、俺階間違えたかな?」


何かを察したのか、
涼雅は引き返そうとしている



涼雅、ありがとう!




「待てよ。
ここで合ってんじゃねーのか?」


篤は顎で、私の部屋を指している



篤には、なんでもお見通しみたい



いや、私の態度でバレバレかな





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