LOVEPAIN⑤
「こいつの事遊びだったら辞めてやってくれねえか?
あんただったら、
女なんてこいつじゃなくていいだろ?
俺、こいつが傷付くとこ、
もう見たくねぇーんだよ」
さっき迄の勢いは消えて、
その声は落ち着いている
私の手から力が抜ける
「鈴木広子の事は本気じゃないけど、
遊びではないから。
それに、俺達、セックスなしだから」
「どういう事だよ?」
「そーいう事だから。
俺、篤君に誓って、
鈴木広子には絶対に手ぇ出さないから」
「あの、涼雅さんは家族と上手く行ってないから行き場がなくて。
だから、私の部屋に置いてあげる事にしたんです!
で、どうせならば付き合おうってなったのですけど…。
そんな感じなので、
私達は本当に付き合っているのかどうか……」
「なんか、鈴木広子とは、
友達って感じだし」
涼雅のその言葉に、
私達はやはり気が合うのだと感じた
私も涼雅は、友達って感じで