LOVEPAIN⑤



「あ、ナツキさん。

彼氏のオッケーも出たし、
問題ないです」



『それ、本当に彼氏なの?
遊ばれてんじゃないの?』


呆れたように、笑っていた



涼雅は一切私には手を出さないので、
遊ばれてはないのだけど、

本当の意味で彼氏ではないのかもしれないな




「とにかく!明日ですよね?
明日、何時にどこですか?
迎えに来てくれるんですか?」



『多分、迎えに行く時間ないかも…。
今日、店終わった後客とアフター行って、
多分、昼過ぎ迄解放して貰えないだろうし…。

その後、俺、ちょっと行きたい所あるから。

だから、17時にO駅の南口近くの宝くじ売り場の前で』



「はい」



『迎えに行けそうなら行くけど、
期待しないで。

じゃ』



ナツキはそう言って、
電話を切った




この時は気付かなかったけど、
ナツキがわざわざ前日から誘いの電話を掛けて来るなんて、

おかしかったのに……






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