LOVEPAIN⑤
「広子ちゃん。
大学生だったら、
広子ちゃんの周りには沢山素敵な男の子が居るんでしょうね。
何より若くて可愛いから…」
「えっ、いや……」
急に神妙な表情で、
ナツキのお母さんがこちらを見て来るので、
戸惑ってしまう
烏龍茶のグラスをテーブルに置き、
この後何を言われるのか構えてしまう
「広子ちゃんは若いからまだまだ色々な将来があるかもしれないけど。
久志はもう歳だから。
久志の事、遊びだったら辞めてあげて」
「母ちゃん!!」
ナツキのお母さんは心配そうにこちらを見ていて、
その目が真摯に訴えかけている
息子を、遊んで捨てないでくれと……