LOVEPAIN⑤
「あ、ひー君。
冷たい飲み物買って来て」
「え?
こんなギリギリに…」
辺りには、自動販売機がない
遠く、向こうにはあるけど
「ほら、早く」
「分かった」
ナツキは早歩きで、
その自動販売機に向かって行く
段々とその背中が遠くなった
「広子ちゃん。
久志はホストなんでしょ?」
「あ、はい。
えっ?!
えっと…。
違い…ます…よ…」
不意討ちのその問い掛けに、
私は思わず本当の事を…
それより何故、
ナツキのお母さんはナツキがホストなのを知ってるの?!