LOVEPAIN⑤
◇
ナツキの部屋に入るのは、
これで三度目
相変わらず、綺麗で広いマンション
地下に駐車場迄あって
「クーラー、そのうち効いて来るから」
ナツキはリビングのローテーブルの上に置いていたリモコンで、
エアコンに電源をつけた
「広子、シャワーでも浴びて来る?
その間に、部屋も涼しくなるだろうし」
「えっと…」
ボーと突っ立っている私に、
ナツキはゆっくりと近付いて来る
ドキドキと、心臓の音が強くなる