LOVEPAIN⑤
「冗談だから、本気で困んないで」





私が答えに困っていると、

そう先に返された






そっかぁ、冗談かぁ






「それは残念です。



私、またナツキさんのお母さんに会いたいし、

ナツキさんの育った所を見たかったから」






今日、ナツキのお母さんから色々な話を聞いて、



その島に私も行ってみたいと思った




島を囲む海が本当に青く綺麗な場所






「嫌なら、冗談でも誘わないし」




私の額にキスするように唇をつける






「て事は、私も一緒に行ってもいいんですか?」





「けど、お前それがどう言う事か分かってる?



うちの母親あんな感じだから、

一緒に島になんて帰ったら結婚前提だと思うだろうし」





「えっ?そうなんですか?」





“――久志の事、遊びだったら辞めてあげて――”




確かにナツキのお母さんなら、



そう思いそう

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