LOVEPAIN⑤
「――アイツが好きになったホストってものに、



興味があったのかな」




そうポツリと聞こえた言葉に反応するように、



ナツキに目を向けた





ナツキは私を見ていなくて、



その目は思い出すように遠くを見ている






「動機は金の為だけど、

ホストになったきっかけは…。



今、俺が働いてる店、

昔アイツが通ってたみたいで。

当時のナンバーワンの客だった」






ナツキの元彼女は、

あの店に通っていたんだ





DEEP SEA






そして、当時のナンバーワンのお客







「俺、見掛けた時のアイツが一緒に居たホストの顔、覚えてて。



で、別れて暫く経ってからあの店の辺りを知らずに俺ふらふらと歩いてたんだけど、

偶然そのホストを見掛けて」





「はい」





その後どうなったのだろうか?

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