LOVEPAIN⑤
「じゃあ、ナツキさんはもう私から離れて行くんですね……」





いつか離れるなら、

早く離れた方がいいと思ったのだろう





私がAV女優である事に目を逸らし続け、



終わりに向かって関係を続けるんじゃなくて





AVを辞めても、

私がAVに出ていた過去は消えない





だから、ナツキはそんな私を受け入れられるはずなかったのに……





ほんの少しの間だったけど幸せで、



いい夢を見れたのだと思おう





涙が止まらなくなって、



床にポタポタと落ちてしまう






「なんでそうなんの。

そりゃあ、そうなる可能性もあったのかもしれないけど。

でも、俺は観ても離れないと思ったから観たんだよ。



お前のその部分も知って受け入れないと、

いざって時に守ってやれないから」




グッと抱き締められ、



私もナツキの体を強く抱き締めた




それは、離したくないとしがみつくように
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