LOVEPAIN⑤
◇
昼になる前に
ナツキは白いベンツで、
私を送ってくれる
「広子、過呼吸の事だけど。
一度、ちゃんと病院に行ったら」
車を発進させて、
ナツキは直ぐにその話題を振って来た
「病院、そうですね。
内科に行けばいいんですかね?」
それとも、呼吸器科?
「心療内科か精神科」
「え、それは…」
なんとなく、抵抗を感じてしまう
それは、大袈裟なんじゃないかって
「やっぱ、心療内科とか聞いたら抵抗あるよな。
だから、無理にとは言えないけど。
行く気になったら、
いい病院紹介するから言って。
信頼出来る先生だから」
「そうなんですか…」
信頼出来る先生って、
もしかして
「あれですか?
知り合いの女医さんとかで、
ナツキさんのお客さんだとか?
それとも…」
それとも…
他は、思い付かない