LOVEPAIN⑤





昼になる前に




ナツキは白いベンツで、

私を送ってくれる






「広子、過呼吸の事だけど。



一度、ちゃんと病院に行ったら」






車を発進させて、

ナツキは直ぐにその話題を振って来た






「病院、そうですね。

内科に行けばいいんですかね?」





それとも、呼吸器科?






「心療内科か精神科」





「え、それは…」





なんとなく、抵抗を感じてしまう




それは、大袈裟なんじゃないかって






「やっぱ、心療内科とか聞いたら抵抗あるよな。



だから、無理にとは言えないけど。

行く気になったら、

いい病院紹介するから言って。

信頼出来る先生だから」





「そうなんですか…」





信頼出来る先生って、

もしかして





「あれですか?

知り合いの女医さんとかで、

ナツキさんのお客さんだとか?



それとも…」





それとも…




他は、思い付かない

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