LOVEPAIN⑤
「本当に本当。



初めから広子の事は気になってた。

言っとくけど、別にお前に見惚れたとかじゃなくて、

なんて言うのかな?



とにかく、気になった」





「それは、私が元彼女に雰囲気が似ているからですよね?」





私が店に初めて行ったのは、

ナツキの可愛い後輩である須田の彼女になるよりも前だから、



須田の事はナツキにしたらたまたまなのだろうか?





それが有ったから、

私に近付いたのだろうけど






「いや。

そうじゃなくてピンと来たって感じ。



俺、新規で店に来た客の顔を見た時、

こいつ、俺の客になるだろうな、って分かるんだけど。

それとは違うけどそんな感じ」






「はぁ…」





分かるような、分からないような

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