LOVEPAIN⑤
「出ていいですか?」





「ああ」






鞄から携帯電話を取り出し誰からか確認すると、



それはナツキから






「はい」





私が今日、

仕事なのは昨日伝えてある




なら、誘いの電話ではないと思うので、



どうしたのだろうか?






『今、仕事中?

話してて大丈夫?』





「は、はい。少しならば……」





ナツキの声を聞いていたら……




昨日のナツキと交わしたキスや、

それ以上の事を思い出して、



ニヤけてしまう






『お前の事だから、



俺の事でどうでもいい事ばっか考えてそうだと思って』





「えっと…」





ナツキの事を考えてると言えば考えているが、



どうでもいいかは分からない




ただ、つい今考えた事はどうでもいい事だろうけど

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