LOVEPAIN⑤
本当に疲れていたからか、



車に乗ってすぐに眠りに落ちていた






「――着いたぞ」




その成瀬の声に、

パチッと目を開けた






「もう着いたんですか?」





窓の外を見ると、

もうマンションの前







「いつものこれ渡しとく」




いつもの、茶封筒を渡された




中から紙を引き抜いてみると、



それはいつものように給料明細







「今回のAVの明細は明日以降にまた渡す。



振り込みは明日だし」





「はい」





その明細に目を通すと、



数件の雑誌の取材やグラビアのギャラが纏めて書かれている





その書かれている金額は私にしたら大金なのだけど、



思っていたよりかは貰えないんだ、

と言うのが正直な感想







「じゃあ、また明日8時に下で」





「はい。

おつかれさまです」






私は成瀬の車から降りると、



ずっと車が消える迄見送らずにそのままマンションへと入った



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