LOVEPAIN⑤
「それに、広子に訊いたら意味ないし。
誕生日だから突然会いに行って驚かせたかったから」
ナツキから10日間以上全く連絡が無かった寂しさなんか、
そんな一言で吹っ飛んでしまうくらいにドキドキとしてしまう
「じゃあ、さっさと広子連れて帰って。
そこに車停められてたら、
俺、出れないし」
確かに、ナツキがベンツを動かさないと、
成瀬のアルファロメオは前へ動かす事が出来ない
「ああ。
この車成瀬さんの?
へぇ~、なかなかいい車ですね?」
「それって、嫌味に聞こえんだけど」
成瀬の視線は、
ナツキの白いベンツに向いている
成瀬のアルファロメオもそこそこ高いのだろうけど、
ナツキのベンツには負けるからか
「あ、そんなつもりはないですって!」
そうアハハと笑っているナツキ
以前私と会った時に、
あれ程成瀬に対して怒っていたとは思えない
“――俺、本気であの人許せないんだけど。
お前がこうやって苦しんでんのも知らずに、
彼女と――”
実際、ナツキ自身が成瀬に何かをされたわけじゃないし、
そんなものかもしれないけど
誕生日だから突然会いに行って驚かせたかったから」
ナツキから10日間以上全く連絡が無かった寂しさなんか、
そんな一言で吹っ飛んでしまうくらいにドキドキとしてしまう
「じゃあ、さっさと広子連れて帰って。
そこに車停められてたら、
俺、出れないし」
確かに、ナツキがベンツを動かさないと、
成瀬のアルファロメオは前へ動かす事が出来ない
「ああ。
この車成瀬さんの?
へぇ~、なかなかいい車ですね?」
「それって、嫌味に聞こえんだけど」
成瀬の視線は、
ナツキの白いベンツに向いている
成瀬のアルファロメオもそこそこ高いのだろうけど、
ナツキのベンツには負けるからか
「あ、そんなつもりはないですって!」
そうアハハと笑っているナツキ
以前私と会った時に、
あれ程成瀬に対して怒っていたとは思えない
“――俺、本気であの人許せないんだけど。
お前がこうやって苦しんでんのも知らずに、
彼女と――”
実際、ナツキ自身が成瀬に何かをされたわけじゃないし、
そんなものかもしれないけど