LOVEPAIN⑤


「痛いですよ」



「嘘ばっか」


ナツキは私から離れると、
ハンドルに手を置いた



「これからどこ行く?
何か食いたいものある?

無さそうだから、
俺が勝手に決めるけど」



「あ、その前に電話していいですか?」



すっかり、
涼雅に連絡をする事を忘れていた



帰らないなら帰らないと、

早めに一言くらい言っておかないと





「もしかして、彼氏?」



「はい」



「そんな電話、
俺が許すと思う?」



「えっ?!」




どうしよう……


涼雅に全く連絡しないわけにはいかないから



私の事、待っていたら悪い


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