LOVEPAIN⑤


「あ、あの涼雅。

実は…今日ナツキさんが私の仕事場に迄会いに来てくれて…。

それで…」



「へぇ~。

彼氏にけっこう俺の事話してんだ」


ちょっと驚いたように、
ナツキは口を開いた





『あー、なるほどね。

今夜はナツキさんと一緒に居たいから、
帰らないって電話?』



「そうなの…。
ごめん…」




『謝んなよ。

だって、良かったじゃんか!
ナツキさんに会えて』




「うん」



涼雅にそう言って貰えて、
良かったと思う



涼雅の声は本心から喜んでくれていて、

本当に涼雅は彼氏じゃなくて大切な友達なのだと感じた




『けど、ナツキさん。

鈴木広子が10日間も連絡一つ寄越さなくて、
怒ってたんじゃないの?』



「あ、うん……」



怒ってたと言えば、
怒っていたかな?


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