LOVEPAIN⑤
私のマンションに行く迄の道中にあったファストフードのドライブスルーで、
食べ物を沢山ナツキが買ってくれた
ハンバーガーやポテトフライや、
フライドチキンやサラダ等
マンションの近くのコインパーキングにベンツを停め、
降りる前
「広子、ダッシュボード開けてみて」
「ここですか?」
私は自分が座る助手席の前にある、
ダッシュボードを開けた
その中には、
手提げの紙袋が入っていた
「一応、俺も広子に誕生日プレゼント用意したんだけど……。
貰って」
「え、これ貰っていいんですか?」
私はその紙袋を取り出し、
ダッシュボードを閉めた
その紙袋には、
ナツキが腕に嵌めている時計と同じブランド名が刻まれている
中を見ると、
包装紙に包まれたわりと大きな箱が入っていた
私はそれを取り出し、
その包装紙を外す
その箱は頑丈な作りの宝石箱のようで、
中に入っているものはとても高級な物なのだと思わされた
私は、その箱を開く――…