LOVEPAIN⑤
騒がしい誕生日
「うわぁ、狭いしタバコ臭いし、
最悪」
ナツキは私の部屋へ入ると、
眉間を寄せながら部屋中を見渡している
そりゃあ、ナツキのあの広い部屋に比べたら、
私の部屋なんか凄く狭いとは思うけど
でも、世間の感覚では、
私のこの部屋は普通だと思うし
「あー、すいません!
俺、タバコ吸うんですよね~。
ナツキさん居る時は、
ベランダで吸うんで」
涼雅は胡座を掻きながら、
灰皿をテーブルから床に退けていた
「そんなに気にしなくてもいいけど。
吸う時、ちょっとそこの窓開けてくれたら」
ナツキも涼雅と同じように、
テーブルの前に腰を下ろした
私はナツキが買ってくれた沢山の食料と取り皿三枚をテーブルに並べ終えてから、
腰を下ろす
ナツキと涼雅が向かい合うような形になり、
その横の辺に私が座る