LOVEPAIN⑤
「とりあえず、食べましょうよ!」
お腹が空いたので、
二人にそう声を掛けた
昼休憩の時のお弁当、
あまり食べれ無かったし
「あ、俺らケーキ買うの忘れたんじゃない?
誕生日ってケーキだし」
「それなら俺買って来てます!
冷蔵庫に入ってるんで」
「あ、じゃあ、
買って来なくて丁度良かった」
涼雅とナツキはそう話しながら、
二人は私の方を見た
「なに?」
ナツキと涼雅の顔を
交互に見る
「なに、って。
さっさと、ケーキ取って来て」
ナツキが呆れたように言ったその言葉に、
涼雅も頷いている
「あ、そうですね!
すぐに、取って来ます」
私は立ち上がり、
歩いている途中で気付くけど……
私の誕生日なのに、
私ばかり動いている……