LOVEPAIN⑤


テーブルの真ん中に、

箱から出したケーキをドーンと置いた


本当に、ドーンって感じで、
大きなケーキ



6号くらいの大きさかな?



とりあえず、
8等分に切ったけど





「ケーキ、三人で食べきれますかね?」



今日一日で全部食べずに、

残ったら明日に回してもいいけど




「あ、俺甘いもの嫌いだから、

二人で仲良く食べて?」


そう言い出したのは、

この大きなケーキを買って来た涼雅本人



ナツキは、甘い物どうだろ?




「俺、甘い物好きだから食うけど、

流石に俺と広子だけじゃ食いきれない」



「そうですよねー。

でも、残ったらまた明日私食べます」



「そーいえば、
篤君って隣に住んでんでしょ?
篤君も呼んだら?

ケーキだけじゃなく、
食い物も沢山あるし」




「えっ!」



篤を呼ぶって……


それにしても、

よく篤が隣に住んでいるのをナツキは知ってるな?


と、思ったが、
その辺りも須田から聞いているのだろう



それに、私も話したかもしれない





「あ!いいじゃん!

大勢の方が楽しいし!」


涼雅はそのナツキの意見に、
乗り気




「じゃあ広子、篤君呼んで来て?」




やっぱり、私が呼びに行くんだ……

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