LOVEPAIN⑤

「お前がそうやって俺に気を遣って。

俺に気持ちを向け続けられる事に、もう耐えらんないんだよ」



「べつに、成瀬さんに迷惑掛けてない……」


口元が震えて来て、
言葉も震える


段々と、成瀬の言おうとしている事が分かって来た




「お前が俺を好きな限り、
ずっとお前の存在が常に付きまとってるみたいで、
嫌なんだよ」




泣いたら駄目だと、
奥歯を噛み締める




「お前とは、これからは仕事だけの関係でいたい」




「今、私と成瀬さんは、仕事だけの関係じゃないですか…。

例えば、今みたいな移動中や休憩中に世間話するような事も、
駄目なんですか?」



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