LOVEPAIN⑤


「べつにいいけどね。

でも、女にアクセサリーあげるって、
篤君にとって広子は特別な女なんだ?
これ、安物には見えないし。

それを受け取って付けてる広子も、
篤君を受け入れてるみたいに見えるけど」


不貞腐れたような目で
私を見るナツキ



本当に、拗ねているのかな?




「篤さんがこれをくれたのは、
誕生日だけじゃなくて
前に私が高橋みかちゃんのサインあげたお礼ですよ。

ナツキさんが思っているような、
そんなんじゃなくて!

このネックレスには特に意味なんかないですよ」



これが指輪とかならともかく、

ネックレスを贈る事にはそんな深い意味はないだろう




「ま、そうゆう事だ」



篤も缶ビールのプルタブを開けると、

ゴクゴクとそれを飲んでいる




それにしても、
私以外誰も料理に手を付けない



ケーキだけじゃなく、

フライドチキンやハンバーガーも、
大量に余りそう

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