LOVEPAIN⑤


「あ、もしかして、

この三人の中で鈴木広子に惚れてないのって、
俺だけ?」


涼雅はマイペースなのか、

今の殺伐としたような空気の中でも明るい



もしかしたら、
わざと明るくしてくれているのかも?



それにしても、

この中で私に惚れてる人なんて居ないのでは?


ナツキの私に対する気持ちは微妙だし





「は?
俺だって惚れてねぇしっ!!

ふざけんなっ!!」


篤は怒っているが、

こうやって怒っている方が篤らしくて、
場が和む




「広子に惚れてんのかは俺もよく分かんないけど。

ただ、この中で広子とヤッてんのは俺だけだろうね。
俺は篤君と違って、
広子に簡単に手ぇ出したし」




「てめぇ、イケメンホスト、
いちいちうっせーんだよ!!」




喧嘩はしているけど、

それなりにナツキと篤も楽しく過ごしているように見える
< 593 / 641 >

この作品をシェア

pagetop