LOVEPAIN⑤
「あ、もしかして、
この三人の中で鈴木広子に惚れてないのって、
俺だけ?」
涼雅はマイペースなのか、
今の殺伐としたような空気の中でも明るい
もしかしたら、
わざと明るくしてくれているのかも?
それにしても、
この中で私に惚れてる人なんて居ないのでは?
ナツキの私に対する気持ちは微妙だし
「は?
俺だって惚れてねぇしっ!!
ふざけんなっ!!」
篤は怒っているが、
こうやって怒っている方が篤らしくて、
場が和む
「広子に惚れてんのかは俺もよく分かんないけど。
ただ、この中で広子とヤッてんのは俺だけだろうね。
俺は篤君と違って、
広子に簡単に手ぇ出したし」
「てめぇ、イケメンホスト、
いちいちうっせーんだよ!!」
喧嘩はしているけど、
それなりにナツキと篤も楽しく過ごしているように見える