LOVEPAIN⑤




篤が部屋から持って来た焼酎や日本酒を、

三人はハイペースで飲み合っていた



私は退屈なので、

テレビをつけ深夜番組を観ながら、
ケーキを食べていた





「涼雅君、やっぱホストに向いてるね?」


涼雅の飲みっぷりを見て、

ナツキは関心していた



「篤君はお酒が強いだけで、

向いてないけど」




「んだと、てめぇ!!

べつに俺はホストなんか、
なりたかねーし!!」




ずっと、ナツキと篤はこんな感じ



ナツキは楽しんでいるのか、

わざと篤を煽っているように思える





それにしても、

誕生日なのに私は一人でポツンと、
ケーキを食べている



ケーキにロウソク立てて、

火をフーと消したりしたかったなぁ





結局、三人共飲んでばかりで、

ケーキだけじゃなく料理にも手を付けないし




食べるのも、私一人だなぁ





知らない間に深夜0時を過ぎていて、

私の誕生日は終わってしまった




ナツキ、篤、涼雅



三人が私の誕生日の為にこうやって集まってくれた事は、

本当に嬉しかったな
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