LOVEPAIN⑤
◇
篤が部屋から持って来た焼酎や日本酒を、
三人はハイペースで飲み合っていた
私は退屈なので、
テレビをつけ深夜番組を観ながら、
ケーキを食べていた
「涼雅君、やっぱホストに向いてるね?」
涼雅の飲みっぷりを見て、
ナツキは関心していた
「篤君はお酒が強いだけで、
向いてないけど」
「んだと、てめぇ!!
べつに俺はホストなんか、
なりたかねーし!!」
ずっと、ナツキと篤はこんな感じ
ナツキは楽しんでいるのか、
わざと篤を煽っているように思える
それにしても、
誕生日なのに私は一人でポツンと、
ケーキを食べている
ケーキにロウソク立てて、
火をフーと消したりしたかったなぁ
結局、三人共飲んでばかりで、
ケーキだけじゃなく料理にも手を付けないし
食べるのも、私一人だなぁ
知らない間に深夜0時を過ぎていて、
私の誕生日は終わってしまった
ナツキ、篤、涼雅
三人が私の誕生日の為にこうやって集まってくれた事は、
本当に嬉しかったな