LOVEPAIN⑤
「ナツキさんや篤さんは…。
あ、飲み比べの勝負はどうなったの?」
やはり、その勝敗が気になる
「やっぱ、ナツキさんが勝った。
あの人、鬼のように飲んでも平然としてて。
篤君もナツキさんに張り合ってたけど、
最後は今にも倒れそうなくらいにフラフラで。
酒が尽きて、お開きになったから、
ハッキリとした勝敗はついてないんだけど。
俺は、途中でギブした」
やはり、現役ホストは凄いな
篤も負けずと、
ナツキと同じように飲んでいたみたいだけど
「んで、ナツキさんも篤君も、
ついさっき帰った」
「そう。
ナツキさん、車で帰ったのかな?
飲酒にならないかな?」
「ああ。
なんか代行の運転サービスに電話して頼んでたから、
大丈夫だと思う」
「そう」
代わりに、車を運転して運んでくれる会社みたいなものが、
飲酒運転には厳しい今はあるんだな
「じゃあ、俺も寝よっと」
涼雅は畳んで部屋のすみに置いてある布団を、
敷き始めた
「うん。おやすみなさい」
私も、もう一眠りしよう