LOVEPAIN⑤


「ナツキさんや篤さんは…。

あ、飲み比べの勝負はどうなったの?」



やはり、その勝敗が気になる




「やっぱ、ナツキさんが勝った。
あの人、鬼のように飲んでも平然としてて。

篤君もナツキさんに張り合ってたけど、
最後は今にも倒れそうなくらいにフラフラで。
酒が尽きて、お開きになったから、
ハッキリとした勝敗はついてないんだけど。

俺は、途中でギブした」




やはり、現役ホストは凄いな


篤も負けずと、

ナツキと同じように飲んでいたみたいだけど




「んで、ナツキさんも篤君も、

ついさっき帰った」



「そう。

ナツキさん、車で帰ったのかな?
飲酒にならないかな?」



「ああ。

なんか代行の運転サービスに電話して頼んでたから、
大丈夫だと思う」



「そう」



代わりに、車を運転して運んでくれる会社みたいなものが、

飲酒運転には厳しい今はあるんだな




「じゃあ、俺も寝よっと」


涼雅は畳んで部屋のすみに置いてある布団を、

敷き始めた




「うん。おやすみなさい」



私も、もう一眠りしよう

< 598 / 641 >

この作品をシェア

pagetop