LOVEPAIN⑤
「今からそんなに恐がらないでよ」
私は恐怖で足が震え立っていられなくて、
畳に座り込んだ
「広子?」
そんな私の肩を支えるように成瀬が掴んでいたから、
そちらを振り向いた
「成瀬さん。
大丈夫ですから……」
成瀬はきっと事前に知っていたと思うから、
騙されたような気はするけど
振り向いた時に見た成瀬の目が、
私よりも辛そうに見えたから
だから、責めるなんて出来なかった
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