LOVEPAIN⑤
「俺、けっこう理由付けて、
こうやって撮影でAV女優の子喰っちゃってるんだよね~。
監督自らがAV女優と絡んで撮影って感じで」
「そうなんですか?」
私だけじゃ、ないんだ
コウジロウさんはそうやって、
今迄何人も……
本当にコウジロウさんは私とする気なのだと、
改めて思った
「だから、自分がヤリたいと思う子ばっか撮ってる。
広子ちゃんともずっとしたかったから。
今回が最後だから、
ヤッちゃおうと思って」
「――酷いです」
「え?」
私のその言葉に、
コウジロウさんは首を傾げている
心外だとでも、言うように
「今迄コウジロウさんが私に優しくしてくれたのは、
嘘だったのですか?
私の事を気に入ってくれているのだと思ってました」