LOVEPAIN⑤
「そうですね。
ごめんなさい……」
ナツキのその言葉に甘えてしまう私は、
本当に狡いのだと思った
そして、本心を告げた事によって、
これ以上この人が私に何かを求め踏み込んでは来ないと、
自分を守ってしまった
ナツキの事を、
これ以上傷付けたくはない
そう思うのに、
その優しさに甘えてしまう
そして、いつか来るその時を、
後伸ばしにしてしまう
いつか、私はナツキを今以上に傷付けてしまうのかもしれない
≪⑥に続く≫