LOVEPAIN⑤
「成瀬さん、いつからそこに居たんすか?!」
「いや。
お前達が来るよりか前には……」
その時、
店内の奥から若い女性店員さんがこちらへとやって来た
「えっと、4名様ですか?」
「いや…」
「はい。そうです」
店員の言葉を否定しようとしていた成瀬を邪魔するようにそう言ったのは、
芽衣子さん
「せっかく篤君に偶然会えたんだから、一緒でいいよね?
今日、店内も混んでるみたいだから」
「あ、ああ」
芽衣子さんの言葉には
逆らえないんだなぁ
そんな彼女の尻に敷かれている成瀬の姿は、
意外にそれ程見ていて嫌なものではなかった